ガンダムUCの最終話をMOVIXに見に行ってガンダムに乗りたくて仕方がない。
長尾 惇平です。
という事でKADOKAWAの話です。
先日出版や映画で有名なKADOKAWAとニコニコ動画で有名なドワンゴが経営統合するという発表をしました。
KADOKAWAといったらポケモンの版権を持っている「メディアファクトリー」や
漫画等で言ったら「機動戦士ガンダムTheオリジン」や通称貞本EVAこと「新世紀エヴァンゲリオン」の角川書店等
様々なブランドを抱え、映画に関しても「リング」や「セーラー服と機関銃」、「時をかける少女」等のメジャー作品があります。
一方ドワンゴといえば「ニコニコ動画」が有名ですが、「着うた」や「携帯電話向け音楽配信」を中高生を中心に一気に広めた事も大きな功績と言えます。
この2社がなぜ、経営統合に至ったのでしょうか。一見したら大手と手を結んで「ドワンゴしてやったり」の様相があるかと思いますが、もともとこの2社の提供するものは方法が違いますがターゲットはそんなに差が無いという事です。
「サブカルチャー」という言葉はご存知ですか?
諸説ありますが、現代日本におけるサブカルチャーとは総じて「オタク文化」です。
角川映画が全盛期の80年台に「SF」や「オカルト」、「クラブミュージック」、「ストリートファッション」がメインカルチャーと対比してサブカルチャーという呼ばれ方をし始めました。
角川映画はそのサブカルチャーでヒット作を生み出しました。同時に出版業でもゲーム攻略い雑誌、アニメ雑誌、ライトノベル等で業績を上げていきます。
ドワンゴは当初、着信メロディの配信で大きな業績を上げましたが、「ニコニコ動画」という動画配信サービスを開始します。動画の配信はYou tube等と比較されますが、自作の音楽やアニメなどを配信し、コメントが動画の中を流れるニコニコ動画は「アングラ感」が高いです。要するにサブカルチャーに特化しているという事です。
ドワンゴ代表の川上氏はこのニコニコ動画を通じて海外での日本のサブカルチャーが広く受け入れられている事を知ります。KADOKAWAサイドも自身の商品を海外の市場に展開したいと考えていました。
ここで両社のWINが出そろった形になります。
ドワンゴグループはIT企業なので、アプリケーションや動画配信事業をもっと海外で展開したい所でしたが、海外に強い強力なパートナーが必要でした。
KADOKAWAグループは優秀な経営者と「オタクの聖地」と化した「ニコニコ動画」が必要でした。
どちらも大きなグループ会社であった為、経営の統合が実現したのです。
サブカルチャーという共通点に互いの弱点を互いの長所で補う形で両社はつながった形になります。
サブカルチャーはクールジャパンといって世界に発信するべき日本の文化であるとされています。
この経営統合が今後の日本にどのような影響を与えるかとても興味があります。
小説を人気声優が読んでくれる音源配信や
アニメが動き出す動画配信
雑誌や書面のプロモーションビデオなんかも出てくるかもしれません。
たのしいですね。
という事でKADOKAWAの話でした。
では。
長尾 惇平