近頃は肌寒さを感じる朝もあり、秋の深まりを実感しております。
いかがお過ごしでしょうか。畑中です。
前回の続きで、薬はなんで水やぬるま湯で飲まなあかんのや。
お茶やお酒でも同じとちゃうんかぃ。
いやいや、あきませんねん。
その理由はね…。です。
・お酒(アルコール)で薬を飲んだら…。
アルコールは多くの薬の働きに影響を及ぼします。
特に催眠鎮静薬や抗アレルギー薬と一緒にお酒を飲むと、作用を増強させてしまい、強い眠気や意識障害を引き起こす危険性も考えられます。
ほかにも、薬とアルコールの相互作用として、中枢神経の抑制による呼吸抑制や心停止、アルコールの分解を抑制することによる頭痛、嘔吐、顔面紅潮、血管の拡張による起立性低血圧や失神などが挙げられます。
・お茶やコーヒーなどカフェインを多く含んだもので薬を飲んだら…。
中枢神経を刺激するカフェインも、薬との相性が良くない物質の一つです。
鎮咳去痰薬(せき止め)に配合されているテオフィリンやアミノフィリンは、カフェインと同じ系統の成分であるため、カフェインを多く含む飲み物と一緒に飲むと作用が強く出てしまい、不眠やふるえ、吐き気などを引き起こします。
また、かぜ薬やせき止めに配合されている、麻黄(まおう)やエフェドリンでは作用が強められ、不眠や不整脈、情動障害(気分の落ち込みなど)といった症状が現れることがわかっています。
コーヒーや紅茶などを飲んだ場合、30分以上空けてから薬を飲むようにしてください。
・他にもあかんやつがあんのん…。
ドリンク剤の中にもカフェインを多く含むものあるので注意が必要です。
「どうせお腹のなかで一緒になるんやから一緒やん」と横着をせず、薬は別に水で飲むようにせなあきませんよ!