春光天地に満ちる季節となりました。
いかがお過ごしでしょうか。畑中です。
人間の身体は、“食べる量を減らせばその分やせる”というほど単純ではないんだよ!の続きです。
低炭水化物ダイエットっちゅうのも聞くけど、ご飯を減らすのはどうなんやろう…。
ご飯の炭水化物(糖質)や脂質は、体の活動を支えるカロリー源です。
これらが減ると、その分、筋肉になるはずだったたんぱく質がカロリーとして消費されますわな。
たんぱく質が使われてしまえば、筋肉は減り、代謝が下がってしまう可能性があるんです。
また、日本人にとってご飯は「主食」です。
私は「王食」または「極食」と呼んでいます。
いわゆる「一汁三菜」に代表されるような食事のスタイルが身に付いているんで、ご飯のある食卓には自然とみそ汁やおかずも欲しなりますやん。
そういう食事をすることで満足感が高まると同時に、たんぱく質やビタミン類などのバランスも程よいところに落ち着くんです。
しか~し「ご飯抜き」にすると、基本的な食事のスタイルが壊れてしまい、栄養バランスをとるのが難しくなり、そこから栄養不足に陥ることもあるんちゃいますか。
「○○を食べてへんのにじぇんじぇんやせへんやん」とブツクサ言い訳している人は、○○を減らすことで、やせるための栄養をさらに削っている可能性が高いということです。
つまり、ご飯を抜くことで、やせるための栄養が足りなくなるパターンが怖いのですよ。
人間というものは、何か足りない栄養があると飢餓感を覚えます。
これは本能的な欲求ですから、意思で我慢できるもんじゃぁありません。
すると「食べたい!」「食べたい!」「食べたい!」と衝動がますます強くなり、どこかで爆発して“どか食い”に走っちゃいます。
ダイエット=我慢だと思い込んで、この悪循環にはまっている人が非常に多いのだ。
ほな、「過剰を削る」よりも、まず「不足を補う」ことを考えるのもいいんじゃないですか。
足りない栄養を補えば、食欲が落ち着き、体重も自然と減るのです。
我慢! = あかん!