いよいよ梅雨も明け、木立の緑がますます色濃く感じられるこの頃です。
いかがお過ごしでしょうか。
最近は、高齢者の熱中症が増えているとよく耳にします。
普段の生活環境の中で起こしやすくなっており、この場合、男女差はあまりなく、ずっと屋内にいながら熱中症になってしまう人も少なくないんです。
要因としては高齢者は体内の水分が少ないことも関係していると考えられます。
体内の水分の割合は赤ちゃんが70~80%、成人が約60%に対し、高齢者は約50%で、高齢者はもともと持っている水分が少ないため、高温・多湿などの環境要因のほか、発汗・下痢などによってすぐに脱水症状を起こしてしまいます。
水は生命を保つ上で、酸素の次に重要な物質で、栄養素や酸素を運ぶ、老廃物を排せつする、体の様々な機能を維持する、といった役割に加え、体温を調節する働きもあります。
高齢の方にお話しを伺うと
・冷えすぎて寒なるからエアコンは使わへんねん。
・泥棒が来たら怖いし、窓は閉めてんねん。
・夜中にトイレに起きたくないし水を飲むのんを控えてんねん。
というような習慣を持っている人もいてはりました。
そのため、室内で居るにもかかわらず熱中症になるリスクが高くなるのです。
高齢者に多い高血圧や糖尿病といった生活習慣病も脱水状態を促進することがあり、また心疾患や腎臓病で水を控えるようにお医者さんから言われている人もいます。
でも夏場と冬場では飲んでいい水の量も変わってくるはずなので、お医者さんに確認をしてくださいね。